28th NADA Conferenceレポート③

盛りだくさん過ぎるカンファレンス1日目

では早速、今回のカンファレンスのプログラムをご紹介します。(ここから英語多発です。)

パネリストの紹介とどんなお話だったかを私なりにまとめました。

 

Thursday,May,4,2017

9:00 am-12:00 am Workshop

Integrating NADA Protocol in Agency Setting as on Adjunctive Treatment

(薬物依存エージェンシにおけるNADAプロトコルの補助療法としての役割)

Michael Smith & JoAnn Lenney

(Michael Smithマイケル・スミス博士:NADA創設者 & JoAnn Lenneyジョアン:NADA U.S.Aディレクター)

 

カンファレンス前のワークショップでした。

参加者は関係者ばかり100名ぐらい、初参加の私は少々場違い?でした。

冒頭からかなりemotionalな雰囲気で(お題とは関係ないと思われる)、スミス先生に対する感謝とNADAに対する想いを皆さん次々とマイクを手に涙ながらに語られる、と言った場になりました。

NADA U.S.Aが設立されて40年ほど。

現在の日本の現状と同じく、薬物依存症への理解も、耳鍼への信頼もない中で

様々な問題を抱えながら、法律の壁に立ち向かって戦ってこられたNADA U.S.Aのメンバーの方達にとって

スミス先生の存在とNADA SPIRITの継承こそが希望の支えなのでしょう。

そのスミス先生が今、もうお言葉も発せられないほどの状態であることへのショックがあまりにも大きく

カンファレンスのプログラム以上に、スミス先生への想いが大きく溢れ出してしまった、、、そんなワークショップとなりました。

私ももらい泣きしてしまい、ひどい頭痛で午後はリタイアしてしまいました。

スミマセン。。。

この日は午前だけのワークショップ参加となってしまいました。

 

夕方からSachiko先生と夕食を食べに街に出ましたが、街はガラ〜んとしていて、食事ができるお店もほんの数件だけでした。

食事をしたお店はアルコール類は一切置いてなく、ホテルの前のコンビニにもビール無し。

コンビニの店員さんに聞くと、2ブロック先にアルコール販売のお店があるとのこと。

結構な距離を歩いてBudwiserを買いました。

アメリカでは、日本のようにどこでもかしこでもアルコールは売っていないのだそうです。

どこでも誰でも買える、ということの方がおかしいのかもしれません。

アルコールも立派なドラッグですから。。。

この日も夜11時頃にはすっかり就寝できました。

時差ぼけはさほどありませんでしたが、英語の聞き取りで疲れたのか、やたらビールが回りました。

 

Friday,May,5,2017

8:45 am-9:15 am Conference Welcome(開会)

Libby Stuyt, NADA President

(リビー:NADA代表)

Cathy McKay, CEO of Connections Community Service Programs

(キャシー:NADA U.S.Aコミュニティサービスプログラム最高責任者)

Sara Bursać, NADA Executive Director

(サラ:NADA U.S.Aエグゼクティブディレクター)

Michael Smith, NADA Founding Chairperson

(マイケル・スミス:NADA創設者)

 

開会の挨拶から始まりました。

参加の皆様はコーヒー飲みながら、朝食食べながら、、、ラフな雰囲気です。

なんてったって、今回のカンファレンスのすごいところは朝食と昼食が食べ放題!ってことです。

朝はベーグル・フルーツ・シリアル・ヨーグルト・プロテイン(卵など)・コーヒー・ジュース等がどっさり用意されていました。

私もお腹いっぱいいただきました。ベーグルが絶品で、コーヒーもやたら美味しかったです。

開会式の後、Sachiko先生と一緒にスミス先生にご挨拶に行きました。

 

スミス先生はもう会話はできません。

昨日お目にかかった時は、車椅子に座っていらっしゃって、とてもお辛そうでした。

今日は昨日よりはお元気そうでした。

「日本から来ましたよ」とお声をかけさせていただくと、少しにっこりとされ、しっかりと私の目を見て手を握り、頷いてくださいました。

このタイミングでスミス先生にお目にかかれて、本当に奇跡のようでした。

NADA JAPANの設立をとても喜んでくださっていた、とお聞きしていましたので、その報告が出来て本当に良かったです。

想いは奇跡を呼ぶのだなと心の底から実感しました。

Processed with Rookie Cam

 

9:15 am-10:30 am Plenary 1~ The Delaware NADA Story(デラウェア州でのNADA)

Sara Bursać, Moderator(サラ:進行役)

Cheyenne Luzader: A Historical Perspective on Changes in the Delaware ADS law

(シャイアン:デラウェア州ADS法の歴史的変革を行った)

David Mercier: Shaping the First NADA Services in Delaware

(デイビッド:デラウェア州NADAを最初に形作った)

Barney Monks: Integrating NADA in New Castle County’s Treatment Services

(バーニー:ニューキャッスル郡の治療サービスにNADAを統合)

 

朝食を食べながら、1回目のパネルディスカッションです。

デラウェア州でのNADAのこれまでの歩みを3名のパネラーの方々がされました。

デラウェア州では州法の関係で過去15年間もNADAプロトコルを実施することが出来ませんでした。

「鍼」そのものが認められなかったのだそうです。

その間もデラウェアのNADAメンバーは地道な働きかけを続け、ようやく州法を変えることが出来たのだそうです。

現在は、ADS法(耳に限って、鍼灸師でなくても鍼を施術することができる法)によりNADAの活動が大きく伸びている、ということでした。

 

アメリカでは州によって法律も違い、耳鍼も40年前はできない州も多かったそうです。

行政に働きかけ、ADS法を施行するよう働きかけてきた努力には、本当に頭が下がる思いです。

その努力、私も見習わなければ、と思います。

10:30 am-11:00 am Refreshment Break(休憩)

Location & Needle Safety Review for all ADSes

休憩時間は、コーヒー飲んだり、食べきれなかった朝食を食べたり

あるいは、新しくADSの資格を取得したメンバーによる耳鍼のデモを診けたりできます。私はもちろん耳鍼を診けました。

 

11:00 am-12:30 am Plenary Ⅱ~NADA Story Getting the Word out About NADA

(NADA STORYについて)

Claudia Voyles, Moderator

(クラウディア:進行役)

Katurah Bryant: Persistence Pays Off — Getting NADA Established

(カトゥラ:NADA創立メンバー)

Dolores Jimerson: Bringing NADA to the Yellowhawk Tribe in Oregon

(ドロレス:オレゴン州のYellowhawk 族にNADAを導入)

Danialle Rose: Grassroots Outreach at Standing Rock

(ダニエル:草の根運動家)

Stacy Sayre: Collaboration between NADA and the Medical Reserve Corps

(ステイシー:NADAとMRCとのコラボレーション)

Libby Stuyt: Outreach, Education and Training for NADA in Colorado.

(リビー:コロラド州NADAの支援教育担当)

 

ここでは、NADAがどうやって発展していったか、についてのお話でした。

アメリカにおいてもNADAは当初から認められていたわけではありませんでした。

オレゴン州ではネイティブアメリカンのYellowhawk族への導入から徐々に認められるようになりました。

Yellowhawk族はアルコールに対する体質的な脆弱性があり、アルコール依存が問題になっていました。

彼らへのNADAの導入がきっかけで徐々に認められるようになったそうです。

MRC(Medical Reserve Corps)とのコラボレーションもNADAが広まるきっかけとなりました。

Medical Reserve Corpsとは、全米に拠点のある医療ボランティア団体で、災害時の医療支援を行っています。

ハリケーンカタリーナや911の際にMRCがNADAプロコールを実践し、大きな成果を上げたことで一気にNADAの知名度が上がりました。

MRCのHP → https://mrc.hhs.gov/HomePage

 

最後のスピーカーのリビーは自分自身がPTSDで苦しんだという過去があり

NADAプロトコルによって助けられ、ADS(耳鍼施術者)になった、という人です。

NADA U.S.Aのメンバーの中には元依存症者だという人も結構います。

そういったメンバーのお話は本当に説得力があり、NADAプロトコルがいかに多くの人を救ってきたのかがわかります。

 

12:30 pm-2:00 pm Banquet Luncheon & Keynote(昼食と基調講演)

Keynote Speaker: Michael DeLeon

(マイケルデリオン氏)

このマイケル氏、コカインで3億円を使い果たし、鎮静剤(Oxycodon)オーバードース(1年分を1週間で服用!!!)

3回の刑務所服役を終え、今はドキュメンタリー映画の監督として、主に若年層への啓蒙活動をされています。

彼の話は、まるで映画を見ているような臨場感があり、迫力満点!

2度目(3度目?)の逮捕のシーンは手に汗握る展開で、会場は大盛り上がりでした!

今はクリーンだそうですが、どうやってクリーンを保っているのかのお話はありませんでした。。。

彼の話では、アメリカではDNA検査でどんな薬物に弱いのか判定できるのだそうです。

体質を、RED YELLOW GREENの3種類に分類し、例えばREDはアルコールに弱くその依存になり易い

といったことを知ることによって事前に対策を講じる、ということらしいです。

日本でもこう言った依存症予防的なものは、今後大いに発達すると思います。

 

 

ちなみに、この日の昼食はビュッフェ形式でした。

私はサラダをたっくさんいただきました。

何度も言いますが、コーヒーがめちゃめちゃ美味しかったです。

ボトルの水も飲み放題です。

以上、ワークショップとカンファレンス1日目の午前の部でした。

午後の部は④で〜