カンファレンス2日目
一気にいきます!
Saturday,May,6,2017
7:30 am-8:30 am Annual Member Meeting
NADA Today and in the Future: Q&A with the Executive Director and the NADA Board
(NADA の今日と未来)
Complimentary Continental Breakfast – Open to All
2日目も朝食が用意されていました。
朝一番のプログラムはNADAのディレクターとトレーナーに向けた内容でしたので、私は参加せず、Sachiko先生のみの参加でした。
【2016年の報告】
アクティブメンバー 2038名 アクティブトレーナ 112名
新規メンバー 786名 更新メンバー 743名
総収入 12,445.26ドル
新オフィス移転
社会福祉士インターン受入れ
NADA基金ローンチ
MRCとのコラボレーション
【2016-2017年の立法活動】
コネチカット州ADS法拡大
デラウェア州ADS法拡大
ロードアイランド州ADS法通過
ワイオミング州ADS法通過
次はニューハンプシャー州!
8:30 am-10:30 am
Plenary Session V~Evidence-Based NADA
(NADAエビデンス)
Ken Carter, Moderator
(ケン:進行役)
Adrianna Barajas and Bratati Chakraborty: NADA Program Survey Results — Observations from NADA’s Social Work Interns
(AdriannaとBratati :NADAプログラムの調査結果 – NADA社会福祉士インターンからの観察)
Jessica Lee and Doug Miller: Merging Research and Clinical Practice at Keystone Substance Abuse Services in South Carolina
(ジェシカとDoug:サウスカロライナ州物質乱用サービスにおける研究と臨床実践)
Zara Melyan: Efficacy of the NADA Protocol Studied on Non-Human Subjects
(ザラ:NADAプロトコルの非ヒト被験に対する有効性)
Claudia Voyles: A Retrospective on Research Over the Past Decade
(クラウディア:過去10年間の研究に関する回顧)
NADA エビデンスに関しては、特に目新しい内容はありませんでした。
面白かったのは、マウスを使ったNADAプロトコルの有効性のお話でした。
実際にマウスにコカインを注入し、マウスの耳に5NPを実施した結果、明らかな有効性を認められた
というものですが、ネズミちゃんの耳に鍼をしたこともさることながら、この写真のなんとも面白いこと!
ちなみにスピーカーのザラはニューヨーク在住の医師です。)
NADA U.S.Aでは数値によるエビデンスではなく、あくまで体感や行動における有効性に重きを置いているせいか、少し抽象的な印象は否めませんでした。
日本では、数値によるエビデンスを取る必要があると思っています。
11:00 am-12:30 pm
Plenary VI~NADA At Its Best: Helping People Help Themselves
(NADAの最善は人が自分自身を救うことを助けること)
Jo Ann Lenney, Moderator
(ジョアン:進行役)
Mark Farrington: A View Into the Chronic Pain Clinic at the Hunter Holmes McGuire VA Hospital in Richmond, Virginia
(マーク:バージニア州リッチモンドにあるハンター・ホームズ・マクガイアVA病院−在アメリカ軍人のための病院の慢性疼痛クリニックへの展望)
Deb Geno: Applying Creative Solutions to Integrate NADA Services at a Community Mental Health Program in Michigan
(Deb Geno:ミシガン州のコミュニティメンタルヘルスプログラムでNADAを統合するクリエイティブソリューション−創造的解決策の適用)
Client Testimonials
アメリカにはVAホスピタルと言って、在アメリカ軍人のための病院が各州にあります。
VAホスピタルでのNADAは、主に慢性疼痛へのアプローチをしているということでした。
また、ミシガン州では、公園?のようなところでNADAメンバーが施術していました。
とにかく外に出て、どんどん広めていくことが大事なんだなと思いました。
12:30 pm-1:30 pm
Luncheon & Video Contest Screening
(昼食とビデオコンテスト鑑賞)
2:00 pm-3:45 pm
Plenary Session VII~Bringing NADA to Communities in Need
(必要とされる地域社会にNADAを届ける)
Nikki Rodney, Moderator
(ニッキー:進行役)
Gill Croft & Rachel Peckham: Bringing NADA Into the Wider Sphere England
(ギルとレイチェル:NADAをさらに広範囲に英国に広める)
Phillip Millerov & Bob Storrer: Keeping the Spirit of NADA Alive in Low-Income and Underserved Communities — A Grassroots Training Approach
(フィリップとボブ:低収入コミュニティでNADAの精神を生かし続ける – 草の根運動アプローチ)
Lars Wiinblad: From Employment Unions to Workforce Centers — How the Training Approach Facilitates NADA Growth in Denmark
(ラス:雇用組合から労働力センターへ – デンマークのNADA成長を促進するためのアプローチ)
いよいよ最後のプログラムです。
イギリスでは現在刑務所の50%でNADAプロトコルが提供されています。
さらに広範囲に広めようとしている、との報告でした。
やはり一番すごいなと思ったのはデンマークです。
デンマークでは耳鍼は誰でもできます。
だからかどうかはわかりませんが、とても分厚いNADAのトレーニングブック(厚さ2cm)があり
トレーニングが充実しているという印象を受けました。
デンマークでは、依存症だけでなく、寝たきりの老人にもNADAを提供しています。
寝たきりだったこの老人に笑顔が戻りました!素晴らしいですね。
また、彼らはホームレスに対しても積極的にアプローチをしているということでした。
本当に様々な分野でNADAが活用されています。
3:45 pm-4:00 pm Conferring of NADA ADS Certificates
(新ADS認定証)
すべてのプログラムが終了し、最後は新たにADSの認定を受けた方がへの認定証の授与式です。
さすがアメリカン!めっちゃ盛り上がりの授与式でした!
〜2日間のカンファレンスを終えて〜
NADA U.S.Aでも、耳鍼と耳粒はそれぞれの長所があるものの、曖昧な取り扱いになっているのが現状のようです。
そのため、NADA U.S.A耳粒の分野を今後新しく設立することが決まりました。
NADA JAPANにおいても、耳粒の分野を新たに設け、医師・鍼灸師以外でもNADAプロトコルを施術できるように受講対象者を拡大していきます。
薬物依存に関わる方々〜依存症者本人、家族、施設関係者、社会福祉士、精神福祉士、看護師はもちろん
PTSDに向けてはカウンセラー、発達障害に向けては施設スタッフや親御さんなど
NADAプロトコルを必要とされている方々へ一人でも多く届けることができるようにする。
それがMichael Smith先生が描いたNADA SPIRITなのです。
今回のカンファレンスで得た確信を現実のものとするために、また新たな一歩を踏み出そうと心に決めました。
まずは、NADA JAPAN教育プログラムの刷新に取り組みます。
そして、NADA Harmony Centerの開設。日本版のメサドンクリニックを創りたいと思います。
やりたいこと、やらなければならないことがいっぱいですが、それだけやり甲斐もある、というものです。
大きな希望を胸に、これからのNADA JAPANの発展を願いながら、このレポートを終了したいと思います。
ありがとうございました!