依存症には様々な形態があります。大きく分類すると
物質依存と行為(プロセス)依存、関係依存の3種類です。
・物質依存には、ニコチン、アルコール、薬物(覚醒剤やヘロインなど)、処方薬、砂糖 など
・行為(プロセス)依存には、ギャンブル、インターネット、ゲーム、万引き、セックス など
・関係依存には、恋愛依存、共依存 など
いずれにおいても、背景にあるのは「孤独」です。
現在の依存症治療には、向精神薬やカウンセリング、認知行動療法が用いられていますが、残念ながら「孤独」を治療することはできません。
では、鍼灸治療は孤独を治療できるでしょうか?
私は「YES」と考えます。
依存症の方たちは、自己肯定感が低い人が多いです。
「こんな自分に触れてくれる人なんかいない」と思っている方にとって、優しく手で触れてもらえることが、どれだけ癒しになるか。
鍼一本、お灸一壮に心を込めることで、暖かな「気」が伝わります。
その暖かな気が、冷たくこわばった「孤独」を癒し、治療へとつながると思います。
鍼灸治療のもつ「暖かな気」こそが、依存症治療に必要なのです。